こんな症状ありませんか?
- いびきがうるさいと言われる
- 寝ているときに呼吸が止まると言われた
- 集中力が欠損する
- 倦怠感がある
- 日中いつも眠い
- 運転中眠くなる
- 夜中に何度も目が覚める
- 起床時にだるさや頭痛がある
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、寝ている間に呼吸が止まったり(無呼吸)、呼吸が弱くなる(低呼吸)が断続的に起こる病気です。そのために、十分な睡眠がとれず。日中眠くなったり、集中力の欠損につながります。居眠り運転のリスクも高まります。
日本人の約2~4%が睡眠時無呼吸症候群といわれており、放置してしまうと高血圧や循環器障害にもつながるといわれており、健常人と比較した場合、高血圧の合併症率は2倍、冠動脈疾患は3倍、脳血管障害は4倍と言われています。
また
- AHI < 20以下 142名
- AHI > 20以上 104名
の比較において、累積生存率が8年目で40%差が出たと報告もあります。
睡眠時無呼吸症候群の診断
睡眠時無呼吸症候群の検査はご自宅でも可能です。検査をご希望される方には、一度ご相談ください。睡眠ポリグラフィーという検査で、睡眠時にセンサーを取り付けていただきます。簡易ポリソムノグラフィーであればご自宅で受けることができます。
なお、精密検査が必要と判断した場合は、連携病院にご紹介いたします。
睡眠時無呼吸症候群の診断基準
睡眠時無呼吸症候群は、AHIという無呼吸低呼吸指数(Apnea Hypopnea Index)で重症度を診断することができます。AHIとは、1時間あたりの無呼吸低呼吸の頻度のことです。
正常:AHIが5回未満
軽症:AHIが5~15回
中等症:AHIが15回~30回
重症:AHIが30回以上
睡眠時無呼吸症候群の治療
CPAP(Continuous Positive Airway Pressure=経鼻的持続陽圧呼吸療法)
当院ではCPAP(シーパップ)という装置を用いて行う治療を行っております。睡眠時にマスクを装着し、加圧した空気を送り込みます。持続的に空気を送ることで、気道に圧力がかかり閉塞を防ぐことができます。また目覚めもよく、日中の眠気も軽減することができます。ほとんどの睡眠時無呼吸症候群でお困りの方に有効な治療法で、安全性も高く、保険診療として受けられます。
生活習慣を改善が重要です
肥満を改善しましょう
肥満は睡眠時無呼吸症候群の原因となることがあります。肥満傾向にある方には、食事や運動に関するアドバイスもいたします
飲酒を控えましょう
アルコールは、筋肉を弛緩させ、気道の閉塞の原因にもつながります。特に就寝前や寝酒は避けるようにしましょう。
薬の作用
他の疾患の治療で薬を服用している場合、薬に筋肉を弛緩させる成分が含まれていることがあります。睡眠時無呼吸症候群を悪化させる要因にもなりますので、受診の際にはお薬手帳を持参するようにしましょう。